第一号の新規参入航空会社として登場したスカイマークの歴史

スカイマークは、1986年にはじまった航空輸送業界の規制緩和政策により最初に参入した第一号の新規参入航空会社でした。それまでの航空輸送業界といえば全日空や日本航空をメインとしており、現在からは考えられないような高い金額を支払って航空券の予約をするのが当たり前という業界だったものです。そんな状況が、スカイマークの登場により一変することとなり、ほぼ半値といえるくらいの格安の金額で飛行機での旅行が楽しめるようになったのです。この一件は、日本の航空業界の新たな夜明けといわれるほど人々の高い関心を集めました。

Skymarkが、全日空や日本航空の航空券と比べてここまで安い料金が設定できたのは、機内サービスを徹底的に簡素化したことや、あらゆるシステムを合理化させた結果です。そして、その企業努力は平均搭乗率80%という驚くべき数字を叩きだすことになったのです。しかし、スカイマークに搭乗した旅客の多くはかつては全日空や日本航空に搭乗していた旅客であり、全日空や日本航空はスカイマークの大頭により大きな減益を記録することとなりました。そして、これに対抗するためにと考え出されたのが、スカイマーク出発便に合わせた自社便の大幅な割引作戦でした。全日空や日本航空がこれまでにないほどの大幅な割引を実施した結果、今度はSkymarkの方が大きな減益を記録することとなり、実績がまだなかったこともあってすっかり赤字に転落するまでに陥ってしまったのです。

この全日空や日本航空が取った大幅な割引作戦は、公正取引を無視した不当な値下げ(ダンピング)なのではないかとたびたび議題にのぼることもありました。Skymarkを始めとして、格安航空会社(LCC)がこれほどまでに格安の航空券を販売できるのは、徹底的にカットできるところをカットしているからという一言に尽きるでしょう。それを、全日空や日本航空は、サービスはこれまでと同レベルのものを出し続けるとしたときに料金はSKYMARKと同程度にまで下げたわけなので、不当なものに当たるのではという疑惑が生じたのもやむを得ないところがあるといえます。もちろん、旅を楽しみたい一般の利用者にとっては、格安であればあるほど嬉しいに違いありません。でも、長期的に見ればそれが航空輸送業界の発展につながるかどうか、また、公平な経済活動といえるのかどうか、という点を判断するのはそう簡単ではないといえるのではないでしょうか。

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